高級ヨーグルトを自作培養できるのか
製造元の明治は「製品と同等のヨーグルトを自作出来きないと考えられます」と言っています。しかし、製品と同等のものを作れないと否定しているだけで、業者としても売上が落ちるのでそう言わざるを得ないとも考えられます。このあたりは皆さんの判断に委ねられます。
R-1ヨーグルト自作について
上記リンクの質問コーナーは乳酸菌を増やせないとは書いておらず、PA3については触れられていません。また、 こちらのサイトで 43度で4時間培養することでPA3を得られたと書かれています。
もしかしたら、PA3は培養しやすいかもしれません。
また、自家培養で乳酸菌は増やせますが、ビフィズス菌は増やせないのでご注意下さい。
ヨーグルトメーカー選び
ヨーグルトメーカーは2,500円~10,000円の間で売っています。
牛乳パックのまま作れるものと、容器に入れるものの2種類に分けられます。
容器タイプだと、冷蔵庫の棚に入れられて、低温調理をしたいブロック肉も入れやすいです。
私は山善の「発酵美人」を購入しました。
購入当時の価格は2990円ながら、温度調整25~65度、最大24時間まで調整可能です。容器も他のものと同じく1100ml入れられます。1万円のヨーグルトメーカーを買う必要は無いかと思います。
コストパフォーマンス
市販プレーンヨーグルト(約130円、400g)を1日100g消費する場合、975円/月です。因みに市販PA3ヨーグルト(約120円)だと、3600円/月です。
自作PA3ヨーグルト(3回毎にPA3ヨーグルトを購入する、毎回使用する成分無調整牛乳は160円とする)だと、3回自作すると600円で3300g作れるので、約545円/月です。
ヨーグルトメーカーを3000円とし、市販プレーンヨーグルトと自作PA3ヨーグルトを比較する場合は約7ヶ月で元が取れます。200g/日の摂取の場合は3.5ヶ月です。
ヨーグルト自作方法
準備物
・ヨーグルトメーカー
・増やしたいヨーグルト100g
・成分無調整牛乳1リットル
牛乳は成分無調整が成功しやすいです。
2~3回目に作るときは、自作ヨーグルトを100gだけ残せば、発酵出来ます。
手順
①容器にヨーグルトと牛乳を入れて混ぜる
殺菌をした容器にヨーグルト100gと牛乳1Lを入れて混ぜます。
今回は食器にも使えるアルコールスプレーで容器を消毒をしています。
②ヨーグルトメーカーにセットして完成
43度7時間でセットして発酵します。出来上がりを冷蔵庫で冷やせば凝固して食べやすくなります。
自作ヨーグルトの味
市販PA3と成分無調整牛乳で作ったときは、市販PA3ヨーグルトに入っていた甘さを仄かに感じます。
舌触りはカスピ海ヨーグルトのような濃厚さがありました。
牛乳臭さはありません。
自作ヨーグルト100gと成分無調整牛乳で作った(2~3回目)ときは、甘味はなくシンプルに軽い酸味のみになります。市販の安いプレーンヨーグルトと同じような味です。
普段からお腹がゆるい方ですが、今のところは壊すことは無いです。
乳酸菌の数
市販のヨーグルト商品によって数が異なるので明確には言えないが、文科省が定めているヨーグルトに含まれる乳酸菌の数の食品基準と、ヨーグルトメーカーで作ったヨーグルトをサンプルとして比較した際には、自家製ヨーグルトには食品基準の10~100倍ほどの乳酸菌が含まれています。
R-1ヨーグルトを種菌(親)としてヨーグルトメーカーでヨーグルトを作ると、1gあたり8億個の乳酸菌が含まれているという結果が出ているとのことです。市販のR-1ヨーグルト1カップ112gに10億個の乳酸菌が含まれているので、1gあたり890万個の乳酸菌が含まれています。
R-1ヨーグルトの場合、自家製ヨーグルトは市販ヨーグルトの約90倍乳酸菌が含まれています。
まとめ
PA3乳酸菌が本当に増えているかは確かめられないですが、通常の安いプレーンヨーグルトと比較しても安く作ることが出来ておすすめです。
自作ヨーグルトの期限は2~3日が良いという意見が多いですが、1週間以内に食べきるようにしても今のところは大丈夫そうです。
ヨーグルトメーカーは低温調理も楽で美味しいので、是非試してください。